皮膚科医由美のドクターブログ
2018.06.30/ホクロ
ホクロ は黒っぽいものと思っておられる方が多いのでは?
ホクロ の色はメラニン色素の量と位置(皮膚内での深さ)で変わります。
ホクロ の中には、メラニン色素が少ない ホクロ もあります。メラニン色素が周囲の皮膚と同じ量であれば肌色に見えます。そのため、 ホクロ 全体が肌色の ホクロ もあれば、中央部は黒色で周囲は肌色の ホクロ もあります。その様な ホクロ を取る際には全体が ホクロ なので、黒い部分だけではなく周囲の肌色の部分まで取ることが必要です。
2018.06.30/ホクロ
ホクロ の 治療 をするにあたって、まずは正しい診断が大切です。
『 ホクロ を取りたい』と来られる方の中には、 ホクロ ではないことがありますし、逆に ホクロ をシミやイボと思って来られる方もいらっしゃいます。組織検査をした結果、皮膚ガンだった方もいらっしゃいます。
まずは、本当に ホクロ なのかどうかを正しく 診断 することが必要です。
当院では、 ホクロ の出現時期、大きさ、色調の変化を問診し、専用の拡大鏡を使用し、 ホクロ の種類や、他の皮膚腫瘍との鑑別を行います。
また、少しでも悪性が疑われた場合、組織検査を行います。
2018.06.30/ホクロ
ホクロ をネット上で調べると、黒子と書かれていたり、色素性母斑と書かれていることがあります。さて、どちらが正しいのでしょうか?
黒子は単純黒子とも呼ばれ、メラニン色素(黒い色素)を作り出すメラノサイト(色素細胞)が増えものを言います。一方、色素性母斑細胞はメラノサイトが変化した母斑細胞という ホクロ をつくる細胞が増え塊を作ったものいいます。
つまり、 ホクロ を顕微鏡レベルでみた時の細胞種類と増え方で呼び方を変えているだけで、見た目の分類でいうとどちらも ホクロ です😀